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ぼーの音楽日記

ぼーが音楽のことについて語ったりするブログです。

RADWIMPS『人間開花』レビュー

始めまして。ぼーです。

RADWIMPSが2016年11月23日に、
ニューアルバム『人間開花
を発売しました!
オリジナルアルバムとしては8枚目の作品となります。
ということで、『人間開花』全曲レビューをやっていきたいと思います!
初めてブログというものを書くということで、読みづらい所などあるかと思いますが、是非最後まで読んで頂けると嬉しいです(*^^*)

人間開花』について

通常盤

初回限定盤

初回限定盤には、昨年末に幕張メッセで行われたワンマンライブ「RADWIMPSのはじまりはじまり」の中から厳選された13曲のライブ映像と、「スパークル[original ver.]」のMVが収録されたDVDが付属します。

<初回限定盤DVD track list>

・「10th ANNIVERSARY LIVE TOUR FINAL RADWIMPSのはじまりはじまり」のまとめ at 幕張メッセ国際展示場4~6ホール (2015.12.23)
1.トレモロ/2.ます。/3.透明人間18号/4.億万笑者/5.π/6.有心論/7.ピクニック/8.25コ目の染色体/9.DADA/10.いいんですか?/11.君と羊と青/12.会心の一撃/13.ふたりごと
スパークル [original ver.] -Your name. Music Video edition-


人間開花』全曲レビュー

01. Lights go out

この曲はRADWIMPSとしては随分久しぶりな全編英詞の曲となります。2009年発売の『アルトコロニーの定理』の「バグパイプ」「雨音子」以来ですね。
洋次郎の透き通った声で始まるこの曲。とても綺麗なサウンドで始まるので、これが最後まで続くのかと思いきや、途中でドラム、ベース、ピアノ、電子音が入り乱れるロックなサウンドに。"I'll f ly like you." のfとlyの間のスペースは何か意味があるのでしょうか、、。
タイトルの「Lights go out」は灯りが消える、という意味ですね。
この曲がアルバムの1曲目ということで、アルバムの完成度に期待が膨らみます。

02. 光


アルバムのリードトラックです。爽やかなギターサウンドの楽曲ですね。これまでのRADでは想像もつかないようなシンプルな方向に振り切った楽曲。この曲も映画『君の名は。』の為に作られた曲で、最後の最後までこの曲と「前前前世」で迷ったそうです。
MVの2人の女性は同一人物の光と影を表しているのでしょうか、、?前曲の「Lights go out」のタイトルの意味からもそのような気がします、、。

03. AADAAKOODAA

洋次郎節全開といった感じの曲ですね。このアルバムにおける「おしゃかしゃま」「DADA」「実況中継」ポジションの楽曲となりますかね。
洋次郎曰く、「『君の名は。』の緻密な劇伴制作をするにつれて、スタジオでかき鳴らしたい衝動が生まれて勢いで作った」そうです。音作りに関してはillionの影響を少なからず受けてそうな感じです。

04. トアルハルノヒ

"ロックバンドなんてもんを やっていてよかった"
ファンとしてはこれ以上嬉しいことはないような歌詞が印象的な楽曲です。
これまで複雑に構築された楽曲を数多く生み出してきたRADWIMPSですが、この曲はシンプルなバンドサウンドとなっています。このような所にも彼らの想いが込められてるのではないでしょうか、、。

05. 前前前世[original ver.]


日本中で大ヒットしてRADWIMPSの知名度をグワンと上げ、バンドの代名詞ともなった「前前前世(movie ver.)」のオリジナルバージョンです。括弧が統一されていないところが気にならないこともないですが、、笑。
とりあえずMV観てください。ふざけまくってます。(movie ver.)のMVもかなりふざけてましたが、[original ver.]のみの追加シーンがふざけの極みです笑。良い。

06. "I" Novel

2015年11月25日に発売されたシングル『記号として / "I" Novel』の収録曲で、東京メトロのCM曲にも起用されていましたね。
"私小説" という意味を表すタイトルのこの曲では、 "ずいぶん長らく歩いてきたような そんな気がしていただけなんだ 小説にしたらせいぜい まだ三行目あたりのこの人生" と歌われており、これまでの人生と向き合っているような楽曲となっています。リスナーを温かい雰囲気で包んでくれるような楽曲です。

07. アメノヒニキク

このアルバムで1番のお気に入りの曲です。このブログのタイトルもこの曲からとりました笑。
この曲は本当に曲展開が秀逸です。大きく3ブロックに分けることができると思うのですが、まず第1ブロック。このブロックは不思議な歌詞の繰り返しが延々と続きます。サビのメロディもとても美しいです。このブロックは小雨のイメージですね。
2番のサビが終わった途端、突然ギターの超かっこいいリフが鳴り響き、第2ブロックに入ります。ここでは "次の哀しみは何時何分? それまでにそれまでに" といった歌詞が続きます。このブロックが大雨のイメージ。
そしてラスサビ、第3ブロックに突入します。このブロックはもう、豪雨。 "ザンザカザンと さぁさほら降れ降れ" としっとりバラード系の雰囲気だった第1ブロックと同じ曲とは思えないほどのダンスナンバーとなります。聴いていて本当に気持ちいいです。
長くなりすぎたので、この辺でこの曲のレビューは終わります、、笑笑。

08. 週刊少年ジャンプ

"週刊少年ジャンプ的な未来を 夢みていたよ"
という歌い出しから始まるタイトルからは想像もできないピアノバラードです。
"きっとどんでん返し的な未来が僕を待っている
血まみれからの方がさ 勝つ時にはかっこいいだろう
だから今はボロボロの心にくるまって 夢をみる"
という歌詞がとても印象的でした。

09. 棒人間

この曲は
"ねぇ 僕は人間じゃないんです ほんとにごめんなさい"
という衝撃的な歌詞から始まる軽快なピアノロック調の楽曲です。が、歌詞は軽快とは正反対のとてもとても重たいものとなっています。人間のフリをして生きているという棒人間の話なのですが、ところどころにハッとさせられるような歌詞があり、考えされられます。
この「自分は本当の人間ではないかもしれない」という疎外感のようなものは米津玄師が自らのことを "かいじゅう" と言っていたように誰しもが持っているものだと思います。ですが、この曲では最後に "何度も諦めたつもりでも 人間でありたいのです" と、捨てようとしても捨てられない希望が歌われており、その疎外感のような感情を抱いている人たちに救いの手を差し伸べてくれるような終わり方になっているのではないか、と思います。

10. 記号として


この曲も6曲目の「"I" Novel」と同じく2015年11月25日に発売されたシングル『記号として / "I" Novel』の収録曲ですね。
タイトルの意味についてなのですが、個人的には
「記号として→ as sign → assign →割り当てる、あてがう」
という意味だと思っています。
自分にあてがわれた命をわざとらしくもしおらしく自分の好きなように生きなさい、というメッセージを墜落する飛行機内の混乱と重ね合わせて皮肉たっぷりに歌った曲だと考えています。
それにしても、MVの洋次郎エロい。

11. ヒトボシ

とてもキラキラした曲ですね。ライブでめちゃくちゃ盛り上がりそう。
"どうせ見えない明日なんだ 眼を閉じたってかまわないや
たまに肩ぶつかったりして wow wow wow"
というサビの歌詞が印象的です。
前曲「記号として」では
"ひとっこひっとり殺さずに 誰とも肩ぶつからずに"
と歌っていましたが、このような所からここ1年程での洋次郎の考え方の変化が垣間見える気がしますね。

12. スパークル[original ver.]

美しく綺麗なピアノのイントロから始まるこの曲も「前前前世 [original ver.]」と同様に、前作『君の名は。』に収録されていた「スパークル(movie ver.)」のオリジナルバージョンです。(movie ver.)は、映画に合わせて作られていたので間奏がとても長い曲となっていましたが、(original ver.)はちゃんとした歌モノの楽曲となっています。
サビの "運命だとか未来とかって" の部分のファルセットがとても綺麗で、心地が良いです。

13. Bring me the morning

アコギ2本で演奏されたインスト曲です。
温かい音色で、聴いていてホッとします笑。

14. O&O

タイトルの「O&O」は、"唯一無二" を意味する "One & Only" の略だそうです。
温かいエレクトロなサウンドに、ゴスペルが気持ち良いこの楽曲。"君" と出会い、この世に生まれた意味を見つけた自分を強く肯定しているように思います。

15. 告白

RADWIMPSのベーシストである武田祐介の結婚式のために洋次郎が書き下ろした楽曲です。
"これほど誰かが僕の真ん中を 一人占めにしてくれるとは
この世界が言うには絶対なんてないけど 内緒で今 作ろうよ"
という歌詞が美しいメロディに乗って歌われます。
この楽曲で、アルバム『人間開花』は幕を閉じます。

おわりに

今作『人間開花』は、前作『×と○と罪と』や前々作『絶体絶命』で構築されてきたRADWIMPSの音楽像を覆すような作品となりました。これには昨年の "ドラマー山口智史の無期限休養" が関係しています。智史はフォーカル・ジストニアと呼ばれる神経性の症状により無期限休養することになったのですが、この時RADWIMPSはバンド存続の危機を迎え、絶望の淵に立っていました。
洋次郎はインタビューで
"こんだけ絶望したんだったら、もう絶望の歌は歌いたくない。とにかく光に向かっていきたいって思った"
と語っています。これが今作がここまで開けたアルバムとなった理由の1つです。

RADWIMPSはデビューから10年間、複雑に構築された音楽を追求してきました。そしてデビュー11年目の今年に発売された『人間開花』はドラマーの無期限休養や『君の名は。』の影響などもあり、それまでとは一転してシンプルに開けたアルバムとなりました。
また、メンバーはドラマー無期限休養の件から、バンドをやれている喜びをこの10年間で1番強く感じている、と語り、今作を "2度目のデビューアルバム" と語っています。

RADWIMPSは "2度目のデビュー" を経て、これからどのような音楽を聴かせてくれるのでしょうか。今から楽しみでしょうがないですね。